不可逆減磁

磁石プロの視点

フェライト磁石を使ったEVモーター

プロテリアルは電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)など電動車の駆動用を想定したフェライト磁石を使ったモーターを試作し、最高出力として約100kWを得られることを確認しました。
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70.ネオジム磁石の熱減磁-可逆減磁と不可逆減磁

着磁済みの磁石は周囲の温度が変化すると、熱エネルギーの関係で磁気特性が変化します。元の温度に戻ると磁気特性も同じ値に戻る変化を、「可逆減磁」と呼び温度が戻っても磁気特性が戻らない変化を「不可逆減磁」と呼びます。
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72.高Br・低Hcj磁石の減磁曲線と不可逆減磁

ネオジム磁石で熱による不可逆減磁がどのような状況で起こるか、またどうしたら防げるか考えてみましょう。まず、大きなエネルギー積、大きなBr値を持っていますが、保磁力Hcjが低いNeo50材についてみることにいたします。
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73.高Br・低Hcj磁石の形状と不可逆減磁

大きなBHmaxと大きなBrを持ったネオジム磁石は保磁力Hcjが相対的に小さく、80~100℃の温度での使用が必要な場合は、なるべく磁化方向の厚みを厚くした形状にした方が良いということになります。
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74.中Br・中Hcj磁石の減磁曲線と不可逆減磁

SH材質は、150℃から200℃前後への温度上昇の可能性があったり、それほど高温ではない使用環境でも、磁気回路の中で強い逆磁場がかかったり、磁石を薄い形状にせざるを得ない場合などに良く選択される材質です。
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75.中Br・中Hcj磁石の形状と不可逆減磁

SH材質は、200℃ではパーミアンス係数が2.0では問題なさそうだが、1.0では7%ほどの不可逆減磁を起こしている。パーミアンス係数が0.5では200℃の使用は無理だが、150℃では5%程度であるから大きな不可逆減磁の心配はない。
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