ネオジム磁石の温度特性と熱減磁

NeoMagセミナー

66.各種永久磁石の温度・機械・物理特性比較

この表は、各種磁石の温度特性・機械特性・物理特性を比較したものです。 まず温度特性についてです。この中で温度係数とは、磁石温度が1℃上昇した時の磁気特性の変化率を示したもので、「残留磁束密度Brの温度係数」と「保磁力Hcjの温度係数」を示しています。
NeoMagセミナー

67.各種永久磁石のBr温度変化率(20℃基準)

このグラフは「ネオジム磁石」、「サマコバ磁石」、「フェライト磁石」の20℃を基準とした「残留磁束密度Brの温度変化率」を示したもので、前のページで示しました各磁石の温度係数によって、温度変化率も異なっています。
NeoMagセミナー

68. 各種永久磁石のHcj温度変化率(20℃基準)

ネオジム磁石、サマコバ磁石、フェライト磁石の20℃を基準とした「保磁力Hcjの温度変化率」を示したグラフです。これも各磁石の温度係数によって、温度変化の様子が異なっています。各温度のHcjの値はその温度で測定した結果の数値を意味しています。
NeoMagセミナー

69.ネオジム磁石の温度特性と減磁曲線

この図は永久磁石の磁気特性と磁化曲線の章でお話をしました磁気履歴曲線(ヒステリシスループ)の「第二象限の減磁曲線」、「JH曲線」と「BH曲線」で、ネオジム磁石Neo50材を20℃、50℃、100℃、150℃、200℃の各温度でシミュレーションした結果です。
NeoMagセミナー

70.ネオジム磁石の熱減磁-可逆減磁と不可逆減磁

着磁済みの磁石は周囲の温度が変化すると、熱エネルギーの関係で磁気特性が変化します。元の温度に戻ると磁気特性も同じ値に戻る変化を、「可逆減磁」と呼び温度が戻っても磁気特性が戻らない変化を「不可逆減磁」と呼びます。
NeoMagセミナー

71.ネオジム磁石の材質別磁気特性分布

各種ネオジム磁石の熱減磁の様子を解析する前に、ネオジム磁石の材質にはどのような種類があり、その磁気特性はどのようになっているかを確認してみましょう。ネオジム磁石には世界共通の正式に決められた名称や磁気特性規格値はないため、メーカーごとの規格値の詳細は少しずつ異なっています。
NeoMagセミナー

72.高Br・低Hcj磁石の減磁曲線と不可逆減磁

ネオジム磁石で熱による不可逆減磁がどのような状況で起こるか、またどうしたら防げるか考えてみましょう。まず、大きなエネルギー積、大きなBr値を持っていますが、保磁力Hcjが低いNeo50材についてみることにいたします。
NeoMagセミナー

73.高Br・低Hcj磁石の形状と不可逆減磁

大きなBHmaxと大きなBrを持ったネオジム磁石は保磁力Hcjが相対的に小さく、80~100℃の温度での使用が必要な場合は、なるべく磁化方向の厚みを厚くした形状にした方が良いということになります。
NeoMagセミナー

74.中Br・中Hcj磁石の減磁曲線と不可逆減磁

SH材質は、150℃から200℃前後への温度上昇の可能性があったり、それほど高温ではない使用環境でも、磁気回路の中で強い逆磁場がかかったり、磁石を薄い形状にせざるを得ない場合などに良く選択される材質です。
NeoMagセミナー

75.中Br・中Hcj磁石の形状と不可逆減磁

SH材質は、200℃ではパーミアンス係数が2.0では問題なさそうだが、1.0では7%ほどの不可逆減磁を起こしている。パーミアンス係数が0.5では200℃の使用は無理だが、150℃では5%程度であるから大きな不可逆減磁の心配はない。
タイトルとURLをコピーしました