NeoMagセミナー

19.ネオジム磁石誕生の裏話

日本のネオジム焼結磁石の世界的特許は当時の住友特殊金属株式会社の佐川眞人博士が中心となって出願されました。しかしながら、その発明の原点は佐川博士が富士通株式会社の研究所に在籍していた頃でした。
NeoMagセミナー

20. ネオジム磁石の結晶構造と基本磁気特性(1)

ネオジム磁石がなぜ強い磁石になったのか、その基本的な磁気の性質・磁性について考えてみましょう。 ある磁性材料が強力な永久磁石になるための基本的な磁性の要件は次の3つになります。一つは、大きな飽和磁化Jsです。飽和磁化の大きさが大きいほど磁石は強くなります。
NeoMagセミナー

21. ネオジム磁石の結晶構造と基本磁気特性(2)  

前のページで強力な永久磁石である三つ目の要件として「保磁力Hcj」が大きいことをあげました。 このHcjの大きさを左右する基本的な磁性が「異方性磁場HA」で、「異方性磁界」ともいいます。 このページの図表はこの異方性磁場HAについてあらわしています。
NeoMagセミナー

11.原子構造の解明と量子論の導入

1903年、ジョゼフ・ジョン・トムソンは、球状に分布している正電荷の中に電子が存在している“原子模型”を提案、同年日本の長岡半太郎も今日のモデルに近い“土星型原子模型”を発表しました。
NeoMagセミナー

12.電磁石が作る磁界・磁力の根源

電磁石の磁界・磁力は電荷を持った粒子つまりマイナスの電荷を持った自由電子が動くことにより発生する。
NeoMagセミナー

13.永久磁石・強磁性体の磁力の根源

電子のスピンという自転運動と軌道運動である公転の運動が磁性体の磁力の元となっているということです。これらの方向と大きさを持っている電子の磁力をスピン磁気モーメントや軌道磁気モーメントなどと呼んでいます。
NeoMagセミナー

14.永久磁石の磁力は原子の中の電磁石から

スピン磁気モーメントこそが、磁性の主な源であったわけです。わかりやすくいえば、永久磁石や強磁性体の磁力は原子の中の電子の回転による小さな電磁石の集合が作っていることになります。
NeoMagセミナー

15.素粒子フォトンが媒介する電磁力

宇宙には「電磁力」、「重力」、「弱い力」、「強い力」の「4つの力」があると言われています。そしてこの4つの力の伝搬については、場の代わりに「ゲージ粒子」という力を伝える素粒子で説明できます。この中で静電気力、磁力を伝えるゲージ粒子は「フォトン(光子)」であるとされています。
NeoMagセミナー

16.各種磁性の磁気モーメント配列

磁気の性質・磁性は前の章で話をしました磁気モーメントの並び方や大きさにより数種類に分類されます。まず、永久磁石を代表とする磁性材料のほとんどは強磁性という分類になります。強磁性のうち、「フェロ磁性」はすべての磁気モーメントが一定方向にそろった自発磁化をもちます。また、「フェリ磁性」はある方向に並んだ磁気モーメントが逆向きのものより大きいか、数が多いため、トータルとして自発磁化をもつものを言います。
NeoMagセミナー

07.各種基本法則の発見-発電機・電動機の発明へ

1820年はまさに電磁気学の夜明けといっても良い年になりました。 デンマークの物理学者ハンス・クリスチャン・エルステッドは、ボルタ電池を使い電流の実験をしていた際に、導線に電流が流れると、近くに置いた方位磁石が振れることを見つけ、“電流の磁気作用”を論文として発表し、世界中の科学者の注目を浴びました。
タイトルとURLをコピーしました