近代永久磁石の発展

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17.永久磁石を発展させた磁区の解明 

20世紀初頭は原子物理学の急速な進歩と共に、磁性科学の飛躍的な発展がありました。一方、原子レベルの量子力学的な理論解明だけでは現実的な実用材料の進歩がありません。そこで大きな貢献を果たしたのが磁区という目に見える「ミニ磁石」の構造の解明でした。
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18.近代永久磁石の発展と実用化の歴史

1800年代までは、磁鉄鉱や、鉄を鍛造・焼入れした磁石を、磁石=羅針盤という使い方をしていた時代が長く続いていました。そして、その磁界や吸着力を工業的に応用できる強力な永久磁石が登場したのは、ようやく20世紀に入ってからになりますが、その後の近代磁石の発展の歴史には、実は日本人や日本の技術が大きな貢献をしてきたのです。
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19.ネオジム磁石誕生の裏話

日本のネオジム焼結磁石の世界的特許は当時の住友特殊金属株式会社の佐川眞人博士が中心となって出願されました。しかしながら、その発明の原点は佐川博士が富士通株式会社の研究所に在籍していた頃でした。
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20. ネオジム磁石の結晶構造と基本磁気特性(1)

ネオジム磁石がなぜ強い磁石になったのか、その基本的な磁気の性質・磁性について考えてみましょう。 ある磁性材料が強力な永久磁石になるための基本的な磁性の要件は次の3つになります。一つは、大きな飽和磁化Jsです。飽和磁化の大きさが大きいほど磁石は強くなります。
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21. ネオジム磁石の結晶構造と基本磁気特性(2)  

前のページで強力な永久磁石である三つ目の要件として「保磁力Hcj」が大きいことをあげました。 このHcjの大きさを左右する基本的な磁性が「異方性磁場HA」で、「異方性磁界」ともいいます。 このページの図表はこの異方性磁場HAについてあらわしています。
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