<磁石の粉砕工程-2>
(ジェットミル微粉砕)
(1) 薄板状の合金インゴットは「粗粉砕機」であら粉砕した後、硬い合金を水素炉で水素を吸
蔵させてもろく(脆化)させる。
(2) 「ジェットミル」粉砕機で超音速の窒素気流によって数ミクロンまで微粉砕する。
それでは実際の粉砕工程はどのようになっているかといいますと、まず薄板状の合金インゴットは粗粉砕機で「あら粉砕」した後、水素炉で水素を吸蔵させてもろくさせる「脆化処理」を行います。そして、下の写真のような「ジェットミル」という粉砕機で超音速の窒素気流によって数ミクロンまで「微粉砕」します。
上のグラフは、微粉砕された粉末の大きさが最後に「保磁力Hcj」を左右することを示しています。適切な粉末の大きさは装置や、全体の工程によって多少異なりますが、およそ5ミクロン前後となります。粉末の大きさの広がりは「粒度分布」と言い、できるだけ狭い方が望ましいと言われています。
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