<ネオジム磁石の粉砕工程-1>
(合金粉砕の原理)
溶解工程で合金化した後、合金を粉にする粉砕工程になる。ネオジム合金を粉砕して粉末にする理由、
(1)次の成形工程で必要な形にするために金型の中で圧縮成形するため。
(2)成形時に磁場をかけて結晶の方向を磁化容易軸方向の一定の方向に並ばせて強い磁力の異
方性磁石にしたいため。
次に合金を粉にする粉砕工程になります。なぜ、粉砕して粉にするかといいますと、
ひとつの理由は、次の成形工程で必要な形にするために金型の中で圧縮成形するためです。
二つ目の理由は、成形時に磁場をかけて結晶の方向を「磁化容易軸方向」の一定の方向に並ばせて強い「異方性磁石」にしたいためです。
上図のように合金インゴットには磁化容易軸方向があらゆる方向を向いた複数の結晶と磁区ができていて、そのままでは一定方向の強い磁力を得ることができません。そこで粉砕して、ひとつひとつの粉の中の結晶の磁化容易軸方向が同じ方向を向くように、「単磁区」・つまり一つの磁区しかない結晶にして、次の磁場成形で磁場に沿って金型の中の無数の粉、結晶がおなじ磁化容易軸方向に揃うようにします。
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