<現在の商用磁石の分類>
現在、工業的に使われている永久磁石を分類すると、おおよそこの図のようになります。
大分類は、
(1)陶器のような酸化物を材料とした「セラミック磁石」
(2)金属材料でできている「金属磁石」
(3)ゴムやプラスチック樹脂に磁石材料を混合して固めた「ボンド磁石」
となります。
現在、工業的に使われている永久磁石を分類すると、おおよそこの図のようになります。
大分類は、
(1)陶器のような酸化物を材料とした「セラミック磁石」
(2)金属材料でできている「金属磁石」
(3)ゴムやプラスチック樹脂に磁石材料を混合して固めた「ボンド磁石」
となります。
この中で、セラミック磁石としては「フェライト磁石」のみであり、「バリウムフェライト磁石」と「ストロンチウムフェライト磁石」にわかれますが、現在の主力は保磁力Hcjが有利なストロンチウムフェライト磁石になっています。なお、ストロンチウムには放射性同位体のストロンチウム90がありますが、フェライト磁石に利用される酸化ストロンチウムは放射性ではありませんので全く問題はありません。なお、「ストロンチウム・ランタンフェライト磁石」はストロンチウムフェライト磁石を高性能化した磁石になります。
金属磁石には歴史の古い「アルニコ磁石」と最も新しい「希土類磁石」があります。アルニコ磁石はその名前のとおり、アルミニウム、ニッケル、コバルトや鉄を主成分とした合金磁石です。一方、希土類磁石には「ネオジム磁石」と「サマリウムコバルト磁石」がありますが、生産量はネオジム磁石が大半を占めています。
「ボンド磁石」にも、フェライト磁石と希土類磁石があります。また、それぞれ「ゴム磁石」と「プラスチック磁石」があります。
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