74.中Br・中Hcj磁石の減磁曲線と不可逆減磁

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<中Br・中Hcj磁石の減磁曲線と不可逆減磁>
このSH材質は、パーミアンス係数が2.0であれば、交点は200℃のBH曲線の屈曲点の上にあり、200℃でも不可逆減磁は少なそうだ。パーミアンス係数が1.0では、200℃の屈強点近傍にあり不可逆減磁が始まりそうである。パーミアンス係数が0.5になると交点は200℃の屈曲点の下になり、この温度では使用が難しいことが予想される。さらにパーミアンス係数が0.2では、150℃でも不可逆減磁が大きくなりそうである。

ここではさらにHcjが大きな材質Neo45SH材の減磁曲線を調べてみましょう。
SH材質は、150℃から200℃前後への温度上昇の可能性があったり、それほど高温ではない使用環境でも、磁気回路の中で強い逆磁場がかかったり、磁石を薄い形状にせざるを得ない場合などに良く選択される材質です

BHmaxやBrは少し低くなりますが、Hcjが大きくなりますのでBH曲線の形も高Br低Hcj材とは変わってきています。ご覧のようにパーミアンス係数が2.0であれば、交点は200℃のBH曲線の屈曲点の上にあり、200℃でも不可逆減磁は少なそうです。パーミアンス係数が1.0では、200℃の屈強点近傍にあり不可逆減磁が始まりそうです。

パーミアンス係数が0.5になると交点は200℃の屈曲点の下になり、この温度では使用が難しいことが予想され150℃でも心配です。さらにパーミアンス係数が0.2では、150℃でも不可逆減磁が大きくなりそうです。

実際のデータを次のページで確認してみましょう。

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