NS会2025開催される

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<磁石プロの視点>
 去る8月23日(土)、アートホテル日暮里ラングウッドにおいて開催された「NS会2025」に参加してまいりました。参加人員は46名でした。
 昨年もご報告いたしましたが、NS会とは、永久磁石関連の企業・公的機関の研究者、技術者およびそのOBを中心とした複数名の発起人により約20年前に発足した私的な会であり、「磁石をこよなく愛する方々のみが集まる会」としてほぼ毎年開催されています。
 なお、NS会の名称は、「永久磁石のN極S極」および「ネオジム磁石のN、サマリウム磁石のS」からとってきたものだそうです。
 一時コロナ禍で5年間中断していましたが、昨年より世話人様のご尽力により再開され、今回で15回目になります。ネオジム磁石を発明された佐川博士も、当初からの中心メンバーであり、複数の発起人および会の世話人の方々は、まさに日本の希土類(レアアース)磁石の生き字引といってもよいと思います。さて、今回は次のような日程、プログラム開催されました。

 まず、大橋博士の「サマリウム系磁石について」はサマリウムコバルト磁石、特に2-17系磁石の保磁力メカニズムについての講話が中心となりました。2-17系磁石がその性能を徐々に上げながら、保磁力Hcjの発生メカニズムについての世界各国の研究者の解析と議論が続いてきた状況を、研究者・技術者の専門的な観点から詳しくご説明いただきました。ネオジム磁石全盛の昨今では、若い参加者の方々には、聞きなれない専門用語が多かったかもしれませんが、大変貴重なご講話だったと思います。

 次に、佐川博士が「NdFeB焼結磁石の究極の製法を目指して」のご講話の予定でしたが、急にご都合がつかなくなり、代わって、佐川博士と住友特殊金属時代にネオジム磁石の開発と特許出願に携わった松浦博士のご講話となりました。内容はネオジム焼結磁石の短期間での開発、実用化で苦労したこと、特に基本特許から製法特許の多くの特許をやはり短期間で、開発チーム全体で手分けして明細書を作成したこと、米国GM社の特許出願より1週間早く出願できたこと、日本の先願主義と米国の先発明主義の違いでGMと和解せざるを得なかったことなど、当初の発明者ならではの大変興味深い経験談でした。

NS会参加者集合写真(福田様ご提供)



 


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