<永久磁石に使われるレアアース(希土類)>
周期律表の元素(金属)の中で、永久磁石(希土類磁石)には赤丸で囲んだ各種希土類金属が使われる(ネオジム磁石にはサマリウムSmは使われない)。組成は材質、メーカーごとに若干異なるが、最も使用量が多いのがネオジムNdで、プラセオジムPrはネオジムの一部と置き換えて使用されることがある。問題は重希土といわれているジスプロシウムDyやテルビウムTbで、この使用量をいかに少なくするか、またはゼロにするかが、メーカーが直近で最も力を入れている開発になる。
さて、いよいよセミナーの最終段階に入ってきました。これからのページは最近のネオジム磁石の開発動向についてですが、このセミナーでは大学、研究機関の研究状況ではなく、最近国内メーカーが力を入れている開発テーマについての話になります。
その前に、これは元素の周期律表ですが、サマリウムコバルト磁石やネオジム磁石は希土類磁石、レアアースマグネットなどと呼ばれていますようにランタノイド族の希土類金属・レアアースが使われています。
この中でネオジム磁石には赤丸で囲んだサマリウムを除く各種希土類金属が使われます。組み合わせは材質、メーカーごとにすこしずつ異なっていますが、当然ながら最も使用量が多いのが、ネオジムNdで、プラセオジムPrはネオジムの一部と置き換えて使用されることがあります。問題は重希土といわれていますジスプロシウムDyで、この使用量つまりネオジム磁石への含有量をいかに少なくするか、またはゼロにするかが、メーカーが直近で最も力を入れている開発になります。なお、同じ重希土のテルビウムTbも一部ジスプロシウムの代わりに使用されることがあります。
それでは次のページで、希土類原料の世界の生産状況を確認してみましょう。
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