<低Br・高Hcj磁石の減磁曲線と不可逆減磁>
これはHcjがかなり大きなNeo38EH材の減磁曲線である。
EH材質は高温使用対策用であり、200℃~250℃までの温度上昇でも大きな不可逆減磁が起きない材質として使われている。BHmaxやBrはかなり低くなるが、Hcjが十分大きいためBH曲線の形も150℃まではほぼ直線となり、200℃でも下の方にわずかな折れ曲がりがあるだけである。パーミアンス係数が1.0以上であれば、250℃でも不可逆減磁はほとんど問題ないと判断できる。
これはHcjがかなり大きなNeo38EH材の減磁曲線です。
EH材質は、どちらかといいますと高温使用対策用であり、200℃~250℃までの温度上昇でも大きな不可逆減磁が起きない材質として使われています。
BHmaxやBrはかなり低くなりますが、Hcjが十分大きいためBH曲線の形も150℃まではほぼ直線となり、200℃でも下の方にわずかな折れ曲がりがあるだけです。この図で見る限り、パーミアンス係数が1.0以上であれば、250℃でも不可逆減磁はほとんど問題ないと判断できそうです。パーミアンス係数が0.5は250℃では不可逆減磁が問題になってきそうです。0.2では、200℃のBH曲線の下方にある折れ曲がりの影響を受けそうです。それでは次のページの実際のデータではどうでしょうか。
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