64.永久磁石の表面・空間磁束密度の近似式(2)

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<ヨーク付き磁石・2つの磁石間の磁束密度>
ヨーク(鉄板)付き磁石の場合は、磁石の高さ(厚み)を2倍にして計算する。
NS対向磁石間の場合は、それぞれの磁石からの空間磁束密度の和になる。

一般的な近似式(2) *TDK(株)ホームページより

左上の図は磁石の片面が鉄板などの磁性体についている場合、あるいは鉄板などのバックヨークを付けた場合の計算方法です。ただし、鉄板、「バックヨーク」は磁気飽和しない厚みを必要とします。
この場合は磁石の形状と表面・空間磁束密度のページでふれましたように、鉄板が磁石と同じになりますので、磁石の磁化方向の厚みを2倍して計算すれば良いことになります。つまり、前ページの式のLの代わりに2Lを代入します。

次に、右上の図で同一形状の磁石がP点っを中心にX1+X2の距離でNS対向する場合です。
この場合はP点が磁石間ギャップの中心であれば空間磁束密度は磁石が片方だけの場合の前ページ式・距離Xの結果の2倍となります。またギャップ間任意のP点のB(X)は前ページのXにX1およびX2を代入したB(X1)とB(X2)の和になります。

最後に、左下の図ですが、コの字型あるいはロの字型ヨークに2つの磁石がNS対向している場合です。この場合は、最初の左上の図と次の右上の図のそれぞれの場合の応用となります。
つまり、前ページの式のLに2Lを代入して右上の場合のように計算します。ヨークが飽和していなければ、この図のようにバックヨーク自身がつながっていても同じ結果となります。

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