18.近代永久磁石の発展と実用化の歴史

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<工業用永久磁石の歴史>
この図は近代の永久磁石の発展を示したものです。
1800年代までは、磁鉄鉱や、鉄を鍛造・焼入れした磁石を、磁石=羅針盤という使い方をしていた時代が長く続いていました。そして、その磁界や吸着力を工業的に応用できる強力な永久磁石が登場したのは、ようやく20世紀に入ってからになりますが、その後の近代磁石の発展の歴史には、実は日本人や日本の技術が大きな貢献をしてきたのです。

この図は近代の永久磁石の発展を示したものです。
1800年代までは、磁鉄鉱や、鉄を鍛造・焼入れした磁石を、磁石=羅針盤という使い方をしていた時代が長く続いていました。そして、その磁界や吸着力を工業的に応用できる強力な永久磁石が登場したのは、ようやく20世紀に入ってからになりますが、その後の近代磁石の発展の歴史には、実は日本人や日本の技術が大きな貢献をしてきたのです。

「アルニコ磁石」の原点となった本多光太郎博士「KS鋼」「NKS鋼」三島徳七博士「MK鋼」、また 「フェライト磁石」の基礎を作った加藤与五郎武井武両博士の「OP磁石」は、日本の金属材料技術、磁性材料技術の高さを世界的に示したものです。永久磁石の性能は 1960年代の後半から希土類磁石である「サマリウム・コバルト磁石(サマコバ磁石)」が登場して以来、目を見張る進歩を遂げてきています。特に、現在の最高峰である「ネオジム焼結磁石」は高い技術力を背景にした日本で生まれ、短期間で歴史的な高性能化を実現してコンピュータ、電子機器、自動車、運搬機器、その他各種モータの小型・高性能化などなど、世界の産業・工業に計り知れない貢献をしています。

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